ページランクとは簡単に言えばサイトの通知表です。当然ですが、Googleは成績の良いサイトを上位表示させていきます。だからこそ、ページランクの意味を理解して自社で運営するホームページに応用して成績を上げていくことが求められます。
また、ページランクは今でもサイト評価する重要な指標となっています。この記事では、ページランクについて本質の部分まで徹底的に解説してアルゴリズムとの関係にまで触れて解説していきます。
最新のSEO対策に活かせるような提案までしていくので、最後までご覧ください。
ページランクの意味と生まれた背景
SEO対策を行っていく上で、ページランクについて基礎から理解することは極めて重要になります。また、原理原則を理解するからこそ、テクニックを自分ごとに落とし込むことができるため、表面的なノウハウを理解しただけでは効果を発揮することはできません。
したがって、ページランクとは何かを理解して、さらに「なぜ、存在するのか?」を言及することで本質をついた解説をしていきます。
ページランクとは?
ページランクとはSEO評価指標の一つで、ランクが高いほどGoogle検索エンジンにおいて、上位表示に貢献する値です。ちなみに評価スコアは0〜10点の11段階になります。
もちろん、サイトの順位を決定するための評価基準は200個以上存在すると言われており、ページランクが高ければ上位表示するわけではなく、あくまで一要素にすぎません。
また、ページランクはサイトの被リンク数や質で決まります。自社のサイトが他のサイトからリンクされている数が多かったり、少ないリンク数でもページランクが高いサイトからリンクされていたりすると、ページランクが上がっていきます。
「ページランクはSEO業界で言われていることじゃないの?公式で発表されていることじゃないでしょ?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、「Google Japan Blog」で言及されています。
Google ランキングのアルゴリズムの中で最も有名なのは PageRank であり、これは Google の創業者であるラリー ペイジとサーゲイ ブリンが開発したアルゴリズムです。PageRank は今日でも使われていますが、現在ではより大きなシステムの一部となっています。
サーチクオリティチームの紹介(Google Japan Blog)
つまり、ページランクは検索順位の決定要因であると公式に発表されている貴重な情報になります。決して、軽視できるものではないのです。
なぜページランクが生まれたのか?
ユーザーはGoogle検索エンジンを使って情報を探す際に、どのようなサイトを求めているのでしょうか。
それは“信頼性”と“問題解決”です。なぜ、ユーザーは情報を探すのかというと、それは悩みや問題を解決したいからです。
例えば「ファッションのトレンドが知りたい」「ハワイってどんな所だろう?」など、疑問が沸くからこそ調べると思います。
実際にGoogleは、ユーザーは「知りたい」「行きたい」「やりたい」「買いたい」の4つの検索意図を持っていると提唱しています。
参考:4 new moments every marketer should know(Think with Google)
ユーザーはこれら4つの検索意図に沿って書かれているブログやサイトを求めているわけです。
しかし、当時の検索エンジンは、価値の高いサイトが上位表示されたわけではありません。上位表示されるためには、被リンクの数やユーザーが検索するキーワードがどれだけページに多く書かれているかどうかで決まったのです。
つまり、価値の高いサイトかどうかは関係なく、ユーザーの満足度が決して高いと言える状況ではありませんでした。だからこそ、被リンクの数や質で価値の高いサイトかどうかを見える化するためにページランクが生まれたのです。
ページランクを決定する要素とは?
ユーザーは「知りたい」「行きたい」「やりたい」「買いたい」の4つの検索意図に沿ったサイトに価値を感じます。人は価値を感じた際にどんな行動をとると思いますか?
例えば、友達に話したり、他の人にリンクをシェアしたり、あるいは見返すためにお気に入り登録をしたりするのです。
さらに、政府や大企業など、権威性の高いサイトで紹介(被リンク)されたサイトとはどうでしょうか。ユーザーにとっても、そのサイトに書かれている情報に信頼が持てるし、それほど価値の高いサイトだと認識していきます。
つまり、ユーザーにとって価値の高いサイトであれば、多くの人からリンクしてもらったり、権威性の高いサイトからされたりするのです。
それらを数値化したものがページランクであるため、結局は被リンクの数と質で決まります。
現在ページランクは廃止されたのか?
かつてGoogleはツールバーにページランクを表示する機能をつけていました。しかし、2016年にツールバーから廃止されました。
ページランクが廃止された理由
大きく2点理由として考えられます。一つは、当時セキュリティ強化のためにhttpからhttpsに切り替えるとページランクが下がるという理由で、httpsに切り替えない所有者が一部いたことです。
もう一つは、ページランクに基づいてリンクを販売していた業者の価値を下げることに繋がったからです。
Googleはユーザーファーストを考えており、テクニックを使って上位表示するようなSEO対策を決して良いとは思っていません。つまり、価値の低いサイトでも上位表示してしまうことに繋がるようなリンク販売行者に懸念を抱いたわけです。
参考:Google Removing PageRank From Google Toolbar(THE SEM Post)
現在の被リンクの重要性について
今でも被リンクは上位表示する上で欠かせない指標となっています。実際、Googleは2016年に新しいページランクの特許を取得しています。
参考:ウェブリンクグラフの距離を使用してページのランキングを作成する
これはページランクを、Googleが認めたシードと呼ばれる権威性のあるサイトからどれだけ近いかどうかで判断するということです。
つまり、シードサイトからリンクされれば、最もシードサイトに近いこととなり、どれだけシードサイトからリンクされているサイトからリンクされていくかで上位表示しやすくなるかが決まるのです。
サイトのページランクを調べる方法
正直、有料サイトしかありません。しかし、一部無料で使えるサイトがあります。それは「Majestic SEO」です。
このサイトでは「トラストフロー」と「サイテーションフロー」という指標があり、前者はリンクの質を評価し、後者はリンク数を評価しています。
ただ、今はリンク数よりもどれだけ高品質なサイトから被リンクされているかが上位表示には貢献しているため、トラストフローを指標とするのが良いと考えられます。
参考:https://ja.majestic.com/(Majestic SEO)
ページランクを上げる方法
SEO対策をするという視点ではなく、ユーザー(お客様)に喜ばれるサイトやブログを築いていく考え方こそがページランクを上げる方法に繋がります。その中でも大きく2つの方法をご紹介します。
高品質なコンテンツの作成
「人はどんな時に商品やサービスを友達に伝えたくなるか」という問いを考えてみてください。やはりコンテンツの質が一番に挙がるのではないでしょうか。
サイト内に書いてある情報に感動するからこそ、人は誰かに伝えたくなります。それがサイトであれば、URLを添付して紹介してくれたり、お気に入り登録や直接的に検索(指名検索)したりするのです。
権威性のあるサイトから被リンクしてもらう
権威性のあるサイトにコンテンツを提供する代わりに被リンクしてもらう方法をご紹介します。僕はかつて、教育サイト「EDUPEDIA」に執筆した結果、リンクを添付していただくことができました。
このように関連性があるサイトに寄稿の連絡をして、コンテンツ及びサイトURLを掲載していただけないか聞いてみるのです。
人は自分にメリットがないと紹介しません。逆に、紹介することでメリットがあるなら自然と紹介するのです。
ただ、コンテンツを提供するから掲載してくれというのは、相手にとって明確なメリットには繋がりません。
あなたが業界で権威性があるのであれば、コンテンツ提供だけでも価値を感じてくれると思いますが、無名の状態であれば、信頼できる経歴や実績は前提として、コンテンツの質及び内容の信憑性の高さをもって、相手のサイトのアクセス数アップ、SEO対策に貢献できるような提案が必要になります。
まとめ
ページランクは今でも存在していますが、それはユーザーの満足度を考えれば当然のことです。だからこそ、SEO対策という視点ではなく、ユーザーを考えたコンテンツ設計やリンク獲得戦略を考えることが先決です。
コメント