SEO効果急上昇!「リッチリザルト」をゼロから徹底解説

リッチリザルト

「リッチリザルト」という言葉はあまり聞き慣れないと思います。しかし、SEO対策としては格段にアップします。では、どのようなSEO効果が期待できるのか、そもそもリッチリザルトとは何かを理解しなくてはなりません。

また、リッチリザルトを少し知っている人でも「強調スニペット」との違いについて分からない人も多いです。この記事では、ゼロからリッチリザルトについて理解して、どのように設定すればいいのか、そして導入時の注意点まで踏み込んで解説します。

また、2023年9月にあるリッチリザルトを廃止や制限したとGoogleから発表がありました。無駄な労力にならないためにも最新情報もお届けしていきます。

目次

リッチリザルトとは? ユーザー必見の基本解説

リッチリザルトとは

リッチリザルトはGoogleの検索結果ページにおいて、文字だけではなく画像などを用いて強調して表示させる機能のことです。検索ユーザーからすると画面上で目立つため、当然ウェブサイトの視認性が高まります。

例えば、レシピサイトならばレシピの評価や調理時間を、ニュースサイト最新情報を画像付きで表示することができます。

ちなみに、大手のレシピサイトはこの機能を利用し、レシピの評価や画像を検索結果ページ上に表示しています。ユーザーはそのレシピが人気かどうか、調理時間がどれくらいかを知ることができ、結果的にクリック率向上に繋がります。

リッチリザルトとは

リッチリザルトは、Googleが推奨する「構造化データマークアップ」を利用することで検索結果にリ表示させることが可能となります。しかし、設定すれば必ず表示されるとは限りません。

リッチリザルトは、ウェブサイトの視認性を向上させるだけでなく、検索ユーザーにとっても役立つ情報を短時間で手に入れることができる非常に有効なツールです。

この機能を利用し、情報提供の質を高め、サイトの信頼性やUX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させることができます。

強調スニペットとリッチリザルトの違い

SEOで視認性を向上させる役割を果たしているものは店舗の場所や口コミなどを表示する「Googleビジネスプロフィール」そして「リッチリザルト」と「強調スニペット」です。ただ、「リッチリザルト」と「強調スニペット」は非常に類似しており、どのような違いや特徴があるのか、分かりにくいところです。

シンプルにいえば、強調スニペットは細かい解説まで書かれたテキストが表示されるのに対して、リッチリザルトは詳細なテキストは表示されないかわりに、画像や口コミの評価など視覚的に訴えることを主眼として表示します。

強調スニペット

また、リッチリザルトは構造化データを使用して、意図的に検索結果ページに表示させる対策が打てます。一方で、強調スニペットはGoogleが自動的に表示させるため、意図的に対策できません。

強調スニペットとリッチリザルトは、ユーザーのために分かりやすく、ストレスを与えずに情報を与える手段です。強調スニペットは、基本的に用語の解説がメインであり、コントロールできないのであれば、私はリッチリザルトで視覚的に訴えることで、ユーザーの注意を向けることを推奨します。

読書は嫌いでも漫画を読む人は沢山いるように、人は文字を読むよりも図や絵を見た方が楽で、ストレスもありません。そうであれば、やらない手はありません。

リッチリザルトのメリットとデメリット

ここまでの話で、リッチリザルトにはSEO対策上でメリットしかんないように思うかもしれません。しかし、改めてメリットを明確化し、同時にデメリットも理解しておく必要があります。

結論を言えば、リッチリザルトはユーザー体験を高め、CTR(クリック率)を向上させるメリットがあり、リッチリザルトを実装するのが非常に複雑であるというデメリットがあります。

リッチリザルトはユーザーにとって役立つ情報を一目で把握できるため、CTRを向上させる効果があります。実際、通常の検索結果のCTRは49.5%に対して、リッチリザルトの検索結果のCTRは58.2%です、また、FAQリッチリザルトのCTRはなんと87.0%。

また、リッチリザルトを活用することで、ウェブサイトの信頼性や専門性も高まります。例えば、星評価やレビューを表示することで、ユーザーに良い印象を与えることができます。

しかし、デメリットもあります。リッチリザルトを実装するには、構造化データの導入が必要であり、これが技術的なハードルを引き上げる要因となります。また、Googleのアルゴリズム変更によりリッチリザルトの表示が変わる可能性もあります。また、必ずしも表示されるとは限らないところも懸念の一つ。

リッチリザルトはSEO対策において非常に効果的な手法であり、ユーザー体験の向上やCTRの増加に寄与します。しかし、実装は技術的な知識が必要かつ複雑です。専門知識や経験を充分に積んだ技術者が実装した方が良いです。

リッチリザルトSEO効果について

どのようなSEO効果が期待できるのか

リッチリザルトの導入によって、CTRの上昇が高まることはお伝えしてきました。しかし、サイトに訪れる割合が増えるだけではありません。

クリックされないとしても、視覚的に目立つためにウェブサイトの認知度が上がったり、検索したユーザーは一目で手に入れたい情報が分かるため、ユーザーエクスペリエンスの向上にも繋がります。その恩恵はウェブサイトの信頼性の向上になります。

コンバージョン率4.5倍!直帰率10%低下

ウェブサイトのUXの向上はSEO効果を高める重要な要素です。そして、リッチリザルトの導入はUXを向上させる方法として非常に有効です。実際、Googleの公式ページによると、ZipRecruiterは、コンバージョン率が4.5倍になり、直帰率が10%低下した報告があがっています。

SEOはあくまで手段であり、最終目的は売上の向上です。コンバージョン率を高め、かつSEO効果に直結する直帰率の低減はとても魅力的です。

リッチリザルト表示【7種類】徹底解説

Google公式サイトをみるとリッチリザルトは31種類あります。ここでは主な7種類を紹介して理解を深めていきます。

ローカルビジネス

Google検索時に特定の店舗や企業に関連する詳細情報(地図、電話番号、ウェブサイトのアイコンなど)を一覧で表示する機能です。

ローカルビジネスのリッチリザルト

特定の店舗名や固有名詞での検索に対して、ユーザーに提供価値の高い情報を表示し、その結果、ユーザー満足度が高まり、ウェブサイトへのトラフィック増加に繋がります。企業や店舗は、この機能を利用してユーザーの検索ニーズに応えるコンテンツを提供し、SEO効果を最大化することが可能です。

注意すべき点は、レビュー評価も記載されており、ユーザーは一目で分かることです。私も飲食店を調べる際、やはり口コミや星の数を見て評価を判断しています。

特に星の数が少なかったり、レビュー数が少なかったりすと、その店舗に対する信頼性に疑問を感じて、他の店舗を探しています。

したがって、レビューを高く評価していただけるような質の高い商品やサービスの提供、レビューしていただけるような工夫が必要になってきます。

ローカルビジネスのリッチリザルトは企業や店舗にとって強力なSEOであると同時に、評価が低いと信頼性を失いやすい諸刃の剣です。

企業や店舗は、この機能を最大限に活用するために、ウェブサイトのコンテンツを充実させることが重要です。営業時間、電話番号などの基本情報を始め、レビュー、メニュー、写真といった付加的な情報も整えることで、ユーザーからの信頼を勝ち得ることができます。

レシピ

ユーザーが料理のレシピを検索する際に、そのレシピの画像、タイトル、レビュー数や評価、そして調理時間といった詳細を一目で把握できるよう提供する機能です。

レシピのリッチリザルト

レシピの評価が高ければ高いほど、また調理時間が短ければ短いほど、そのレシピへのクリックが増える可能性があります。また、美味しそうな画像や魅力的なタイトルによって、ユーザーの関心を引き付けられます。ユーザーは検索結果画面から、レシピの人気度や調理時間をすぐに確認できます。

SEO対策の観点から言えば、リッチリザルトを利用することで検索結果画面で目立つことが可能となり、ユーザーに視覚的な情報提供を行うことができます。レシピはビジュアルが重要なこともあり、美味しそうな画像を載せることでCTRを増加させます。

パンくずリスト

パンくずリストは、特定のウェブページがサイトのどのセクションやカテゴリーに属しているかを示すナビゲーションツールです。主にユーザーよりもサイトの構造をクローラーに示すために使用され、SEOの観点から効果的です。

パンくずリスト

このパンくずリストを見ると、ユーザーは現在見ている商品がサイトのどの部分に位置するかを一目で理解できますが、視覚的に目立ってはなく、パンくずリストを見過ごすか、利用しづらいと感じるかもしれません。

イベント情報の表示

ユーザーが検索したイベントに関する詳細な情報を、検索結果ページ上に直接表示する機能です。これにより、ユーザーはイベントの基本的な詳細をすばやく把握でき、より短時間で望む情報を見つけ出すことができます。

イベントのリッチリザルト

検索結果ページでは、イベントのタイトルとその下にアーティスト名、イベント日程、会場名などの情報が表示されるでしょう。これは商品検索の際に表示される評価やレビューと同じ位置に表示されます。

これにより、ユーザーはサイトを訪れることなく、検索結果ページからイベントの基本情報を得ることができます。

しかし、実際色々なアーティストのLIVE情報を調べてみると、なかなかイベントのリッチリザルトで検索するものが見つかりませんでした。多くは「この検索に関連する質問」で十分事足りており、私が実際に使ってみても的確で情報解決できました。

FAQ(よくある質問)

ウェブページによくある質問とその回答を示す一部分です。これにより、検索結果ページで直接、ユーザーが求める情報を提供することができます。最近は、質問とその回答が直接表示される形式よりも、「よくある質問」セクションとしてアコーディオンメニューを用いた表示が増えているようです。

FAQのリッチリザルト

ユーザーが関心のある質問をクリックすると、回答がその下で展開されます。この形式はユーザーにとって非常に便利で、特定の情報を素早く取得でき、私もよく使っています。また、私が考えてもいなかった質問も載っているため、今後、疑問になりそうな点を先に知ることができ、とてもありがたい機能です。

SEO対策においても、このリッチリザルトの表示形式はSEOの観点から非常に価値があります。ユーザーはFAQをクリックすることで、その端的な回答とともに詳細が書かれているサイトリンクを見ることになるので、サイトへのアクセスが増加する傾向があります。

また、直接回答を表示するスタイルが少なくなってきている現状を考えると、アコーディオンスタイルでFAQページを設計することが今後のSEO戦略で重要となりそうです。

商品とレビュー情報

商品の評価、レビュー件数、価格、在庫情報などを直接検索結果に表示する機能です。中でも、5段階の星マーク評価が最も目立つポイントであり、その評価が高いほど、ユーザーの目に留まりやすくなり、CTR向上に寄与します。

レビューのリッチリザルト

この表示方法は、検索ユーザーが商品に関する基本情報を迅速に把握できるようにするためのものであり、特に星評価はイエローカラーで強調されるため目立ちます。

SEO対策に活用するためには、星評価を高めることで、商品の信頼性や人気を瞬時に伝え、ユーザーが詳細を知りたいと思っていただくことです。そのために顧客満足を上げていくことが重要になります。

求人情報

企業が求人募集を行う際に非常に便利な機能であり、ユーザーが企業ロゴ、企業名、勤務地、報酬、雇用形態といった重要な情報を一目で確認できる仕組みです。「求人」という項目に囲まれており、他のテキストよりも目立ちます。

また、「渋谷 転職」のように地域を絞って検索すると、その地域の求人情報が記載されます。

求人情報のリッチリザルト

SEO対策の視点から見ると、企業はリッチリザルトを効果的に利用することで何よりも目立つため、より多くの求職者に自社の求人情報を見てもらうことができます。

2023年8月にリッチリザルト廃止発表

2023年夏、Googleから重大な発表がありました。それはリッチリザルトの「ハウツー」をモバイルデバイスから削除する発表、9月にはパソコン上にも拡大して削除すると発表。「FAQ」ではほとんどのウェブサイトで廃止されるというものです。この変更がウェブサイト運営にどのような影響を与えるのか、そしてSEOの戦略にどのような影響を与えるのか。

ハウツーの廃止

2023年8月に発表され、追記の形で同サイトページには9月14日付で「ハウツー」のリッチリザルトが廃止されることが発表されました。特に「やり方」を主に表現しているサイトは、SEO戦略に大きな変動をもたらすポイントであり、アクセスの減少は免れません。したがって、動画を入れるなど新たなアプローチが求められます。

これまで「ハウツー」は、ユーザーに対して手順をステップバイステップで示すコンテンツを効果的に表示する方法として利用されてきました。例えば「ネクタイの結び方」はハウツーで表示されていましたが、現状、私が調べたところYouTube動画が上位表示されました。

確かに「やり方」は画像よりも動画の方がわかりやすいため、SEOとしてはユーザーファーストの姿勢を尊重するとともに、ブログ記事以外に動画制作など、別の媒体も検討しながら質の高いコンテンツ制作に注力しましょう。

FAQの制限

2023年8月に公表されたGoogleのリッチリザルトに関する更新により、FAQの利用に一定の制限が設けられることとなりました。具体的には国や病院のサイトに適用するみたいで、事実上、一般的なウェブサイトからは廃止になりそうです。

FAQはかなりダメージが大きいです。ユーザー側が便利で使いやすく、知りたい質問と回答を記載していることが多く、FAQから詳細を知るためにリンク先のサイトに訪れていました。したがって、SEOにもアクセスの減少といったことも起こりそうです。

構造化データ導入ガイド

「構造化データ」の導入方法をマスターしましょう。詳しくはGoogleが発表している「構造化データに関する一般的なガイドライン」をご覧ください。

リッチリザルトを表示するためにはプログラミングが必要です。これを構造化データのマークアップと言います。

構造化データのマークアップは、ウェブページの内容をGoogleに伝える重要な手段です。3種類の構造化データ形式(シンタックス)が存在し、それぞれ異なるマークアップ言語で記述します。具体的にはJSON-LD、Microdata、RDFaであり、Googleが推奨しているのはJSON-LD形式です。

マークアップの手法としては、手動でのHTMLへの追記や、Googleが提供するツールを利用した自動マークアップが考えられます。手動での追記は、公式ドキュメントや検索ギャラリーを参考にしながら、ガイドラインに従って記述します。初めての方や、確実な実装を求める場合は、Googleが提供する「構造化データマークアップ支援ツール」を活用すると良いでしょう。

一方、自動でのマークアップは「データハイライター」というツールを利用します。このツールを使用すると、専門的な知識がなくても比較的簡単に構造化データをページに追加することができます。

導入前にチェックするべき「リッチリザルトテスト」とは?

構造化データを理解しプログラミングしたとしても、実際に機能しているかどうか、テストしなくてはなりません。そこで、リッチリザルトの表示を確認する方法を解説します。

リッチリザルトの表示確認

正確な表示が行われているかを事前に確認することで、実際にリッチリザルトが表示される設定ができているか判断できます。そこで使うツールが「リッチリザルトテスト」です。

リッチリザルトテストは、Googleが提供するツールで、ウェブページの構造化データがGoogle検索のリッチリザルトとして適切に表示されるかを検証するためのものです。

動画ハウツー

サーチコンソールを利用した確認方法

リッチリザルトテストの確認が終わったら、Google サーチコンソールでエラーなどが出ていないか確認しましょう。

具体的には「リッチリザルトレポート」でインデックスされたページの構造化データをみていきます。

リッチリザルト導入時の注意点

リッチリザルトをウェブサイトに導入する際には、一連のガイドラインと注意点が存在します。ユーザーに最良の体験を提供し、SEOパフォーマンスを最大化するためのものです。

コンテンツガイドラインへの準拠方法と構造化データの設定における注意点に焦点を当てて解説します。

コンテンツガイドラインに準拠する方法

検索エンジンにリッチリザルトとして適切に認識されるためには、各検索エンジンのコンテンツガイドラインに厳密に準拠することが不可欠です。大まかに以下の3点を例として挙げます。

  1. 適切なカテゴリの選択:
    • 例:レシピのページは「Recipe」カテゴリの構造化データを使用する。
    • 例:イベント情報は「Event」カテゴリのマークアップを適用する。
  2. 内容の真実性:
    • 例: 商品のレビューは実際に使用したユーザーの声を反映させる。
    • 例: ストアの営業時間や連絡先情報は最新のものを掲載し、定期的に更新する。
  3. 画像の関連性:
    • 例:画像はページの内容と関連しているものを選ぶ。

リッチリザルトを表示させるためには、検索ユーザーにとって有益な情報を提供することが前提であり、虚偽や誤解を招くものでは表示されません。検索エンジンのガイドラインを理解し、それに基づいてコンテンツを整えることで、検索エンジンからの信頼を獲得し、結果的に検索エンジンでの視認性を高めることが期待できます。

構造化データの設定における注意点

リッチリザルトを導入する際の重要なステップの一つが、構造化データの正確な設定です。このプロセスで誤りを犯すと、サイトが検索エンジンから適切に評価されず表示されません。構造化データの設定に関しては細心の注意を払う必要があります。

まとめ

リッチリザルトはユーザーに気づいてもらい、興味関心を引いてクリックしてもらうために欠かせない機能です。「AIDMAの法則」を聞いたことがありますか?

気づき(ATTENTION)→興味( INTEREST)→願望(DESIRE)→行動(ACTION)の流れで、人は思考から行動へ移っていきます。だからこそ、視覚的表示は重要であり、情報を他とは違った形で多く伝えられることはアドバンテージになるのです。もし、あなたのサイトで実装していない場合には検討してみてください。

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この記事を書いた人

SEO対策専門Shopifyエンジニア
エグゼクティブコーチ
全日本SEO協会認定コンサルタント(SEO検定1級保持)

1988年生まれ。東京理科大学卒業。
教育をきっかけに、心理学や脳科学、マーケティング、コピーライティングなどを学び実践。人を引き付ける方法や強みを引き出して差別化を図って魅力を出す方法を追求。ブログアフィリエイトをきっかけにSEO対策やWEBマーケティングに興味をもつ。shopifyの構築や運用やSEO対策のコンサルティングを提供している。

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