波動を高めるだけじゃ人生はイージーモードになりません

最近じゃ、スピリチュアルの考え方が量子力学や宇宙物理論などをきっかけに、科学的根拠は未だ示されてはいないものの学者の間でも真剣に議論されつつある。

でも、スピリチュアル界隈を発信しているSNSやブログ、あるいは書籍を拝見すると、量子力学の考え方を間違って応用して発信していたり、あるいは表面的知識をなぞっているだけで、理想の現実空間と異なった結果になっている人たちも多くいる。

一番代表的なものが“波動”。多くの成功者たちは「成功したいなら、幸せになりたいなら波動を高めなさい!波動を高めるためには、自分を満たすことです」とカエルの合唱をハモるレベルで仰っている。

そして、そのような言葉を鵜呑みにしたカエルたちは、高級ホテルに泊まったり、ハイブランドの商品を買ったりしてお金を費やして波動を高めようとする傾向が顕著に見られるようになった。僕もその1匹のカエルです。ガァー。

しかし、結果はお金が減っただけで、高揚感は一時的に過ぎず、まったく自分を満たすことに繋がらなかった。夜な夜なガァーガァー叫ぶほど。

実はね、自分を満たすこと自体が間違っているのではなく、自分の満たし方を間違えていることだと分かったの。そして、自分を満たすためには、他人を満たすことしかないということも。

「ただあきさん!他人を満たす前に自分を満たすことが先決だと言っていたじゃないですか!あれは嘘だったんですか!?」

そのように思うかもしれない。そこで、この記事では、心の底から自分を満たし、あなたが理想とするパラレルワールドへ移行していく一助となる内容を記述した。是非、最後までご覧いただけたらと思う。

目次

波動の高め方を99%の人が誤解している!?

「波動を高めれば引き寄せの法則が働く」多くの人たちが1日3食と同じく常識的に思っていること。そして、成功者たちも好き家で大盛を頼みながら、声を大にして言っていること。

それなのに、引き寄せが働いて素敵な未来を現実化できたという話はめったに聞くことはない。依然として、多くの人たちが“引き寄せ難民”となって人生という大海原を彷徨っている。

どうして、こんなに質の高い情報が簡単に手に入る世の中で、成功者たちもこと細かく教えてくれているにも関わらず、引き寄せ難民が後を絶たないのか?

それは「自分を満たすこと」を勘違いしているから。これ一択。例えば、欲しい洋服を買ったり、リラクゼーションにお金を使ったり、とにかく自分のためにお金や時間を使って心を満たすことをする。

でも、自分のためにお金や時間を使うのは、一時的かつ一瞬の喜びが手に入るだけで、喜びの波動をキープできず、すぐにネガティブ波動に戻ってしまう。これは冒頭でも伝えたこと。

当時の僕は、成功者が口を揃えて「自分を満たすためにお金や時間を使おう。その後に他人を喜ばそう。そもそも自分を満たしていないと、他人を満たすことはできないから」と言った。

だから僕も「まずは自分を満たそう」と思い、他人よりも自分を優先させてお金も時間も使って波動を高めるように意識してきました。

例えば海外旅行。マレーシアやシンガポールに思い切ってお金を使って楽しんできたけど、結局、日本に帰国するとともに現実に引き戻された気がして一気に憂鬱モード。

あるいは数十万するハイブランドのバッグを買って、「イケてる俺」という高揚感で満たされたのは一時的で、むしろ収入も上がっていない、上がる見込みもない状況の中「何してるんだ俺…」と思い自己嫌悪になる始末。

成功者が自分を満たすというのは、どうも違うような気がする。でも、みんなが口を揃えて言っているから嘘ではないはず…」

行き詰まった感が拭いきれず、どうしたらいいのか分からなくなっていたある時のこと。

エサを求め、パクパクする鯉のように、ムショーに海鮮丼をパクパクしたくなり、通りがかった磯丸水産に釣られ、海鮮丼を食べた。その時、幸運にも店員さんがとっても愛想よく僕を気遣った対応をしていただいた経験をした。

笑顔で声をかけてくれたり、お冷がなくなりそうな場合、サッとついでくれたり。最後までお見送りしてくれたり。

その瞬間、僕の心がとても感謝の気持ちでいっぱいになり、何でも許せちゃうくらいとっても波動が上がったことを今でも覚えている。

僕も自然と「この店員さんのお役に立ちたい」と思って、笑顔で感謝の言葉をかけたり(当たり前かもですが笑)、食べ終わった食器などは片付けやすいように整頓したりとか(これも当たり前かもですが笑)、とにかく自分の中でできる限りのことをした。

この時の気持ちは「申し訳ないから」という気持ちはまったくなく、むしろ純粋に店員さんに喜んでもらいたいからという気持ちでいっぱいだった。

「波動を高める」本当の意味

この時、僕は思いました。「相手を満たすからこそ、自分を満たすことなんじゃないか」って。つまり、成功者が口をそろえて伝えていることと真逆のこと。自分を満たして波動を上げたいなら、相手を満たすって僕は気づいちゃったから。

「ただあきさん!でも、成功者が間違ったことを言うはずがないですよね?むしろ、成功者はちゃんと結果を出しているから、ただあきさんが間違っているかもしれませんよ?」

もちろん、僕も同じ考えが頭によぎりました。でも、僕の体感には嘘偽りはなかった。心から相手を満たすことが、自分を満たすことになると確信的な経験をしたことも事実。

じゃぁ、どうして成功者は「まずは自分を満たせ!」というのか?

その答えを僕なりに考えてみた。

まず、自分を満たさないと他人を満たすことはできないというのは大原則。これは僕の例からも分かるように、店員さんに愛を分かち合っていただけたからこそ、僕の心が愛で満たされ、店員さんを応援したくなった。

もし、店員さんがマニュアル通りの動きしかしてくれなかったら、僕は何も感じていない。だって、他の飲食店に行っても別に何も感じないから。

そして「自分のためにお金と時間を使って満たせ」問題について。これは、あくまで一時的な高揚感に過ぎないから、自分を満たすためにお金や時間を使おうとする考えがそもそも間違っている。

僕がお金や時間を自分に使うんだったら、ちょっぴりリッチなホテルに泊まって、ホテルマンのおもてなしを受けたり、素敵な空間で過ごす体験をした方が、洋服とかを買うよりも良いと思っている。

心からおもてなされる体験をすると、自分の心に愛が芽生えてくるから。そして、心から相手のために与えたい気持ちになれるから。嫌われたくないから与えるというネガティブな感情が入り込む余地はない。

さらに臨場感が上がり、理想の未来を現実化するために加速することにも繋がる。

でも、ここで一つの問題が生じます。

「ただあきさん!実際、収入も時間もゆとりなんかなく、なかなかリッチなホテルで体験することなんてできません(涙)」

自分を満たすお金も時間も頻繁にできない問題。

でもね、別にお金も時間も無くても、自分の心に愛を芽生えさせることは可能なの。というか、お金や時間を自分のために使うことはあくまで一時的な手段に過ぎない。

ここから、あなたの潜在意識そのものを書き換えて、現状の周りの人や環境は変わっていないのに、愛で溢れるようになる状態にしていく方法をお伝えしていくよ。

叶えたい夢に〇〇を加える

人からの扱いや環境を変えていくためには、あなた自身が変わらないと何も変わらない。だからこそ、価値観や信念、考え方などをガラリと変えることで、無意識から生まれる感情や行動が自然と変わり、結果として運命は変わっていく。

そこで、まずはあなたが素敵に生きていくための目標を見直す必要がある。もし、このような目標になっていたら注意してほしい。

「毎月100万円の収入を稼ぎながら、好きな時に好きなものを買ったり、行きたい場所へ旅行したりしたい」

「顔もルックスもタイプな異性と出会い、経済的にも精神的にも豊かで幸せな毎日を過ごしたい」

このような夢や目標を設定しているのなら、必死に目の前に大トロが現れることを念じ続けても一切叶うことがないように、残念ながらいつまで経っても叶うことはない。

「ただあきさん!夢や目標は、具体的に数字にしたら叶うんじゃないんですか!」

このように誤解されている方も多いので補足しますと、数値化するなどして具体的にすることは大前提で大切。でも、上記のような目標って「現状に不満があるからこそ、その現状とは真逆の世界に行きたい!」という現状に不満があることが大前提になっていることにお気づきだろうか。

簡単に言えば「お金持ちになりたい!」という目標の裏には「だって、今はお金ないんだもん!」が隠されているということ。

潜在意識はリアリティーを感じる方を採用する。そして、採用した方が現実世界に反映されていく。つまり、現状の自分はお金持ちだと思っているのか、貧乏だと思っているのか、どちらを思い込んでいるかどうかで現状のライフスタイルは決まるということ。

「ただあきさん!お金がないから、お金持ちになりたいと思うんですよ!お金がない方がリアリティーが強いに決まっているじゃないですか!!」

とても正論ですが、だからこそいつまで経っても現状が変わらないの。大切なことは、ワンピースのルフィのように「俺は海賊王になる!」と決めること。

たしかにルフィは現状海賊王になってはいない。でも、なれないという考えが一切ない。海賊王になるのは時間の問題で、必ずなれると信じている。

だから、「私はお金持ちになる人だ」と当たり前のように決めていないから、お金持ちになる考え方や行動が身につかず、現状から離れられない。

あなたが思い描いた人生を歩むために、引き寄せの法則を働かせるためには、“現実化できて当然だ!”と思えるかどうかにかかっている。

「ただあきさん!言っていることは理解できたのですが、心から覚悟を決めて思い込むってことですよね?思い込みたくても、やっぱり現実はお金も時間もゆとりもないから、なかなか思い込むなんて無理です…」

思い込むために大事な要素がある。正直、思い込むためという稚拙な理由であなたの目標に添えてほしくないが、公開したいと思う。

ルフィのように夢が叶うことを当たり前に思うためには、あなたの目標に“公欲”を加えること。公欲とは、他人の欲を満たしたいという欲のこと。ちなみに反対の言葉は私欲。私欲というのは自分の欲だけを満たしたいという欲求。

例えば、僕は医学部受験生に数学を指導していますが、生徒にどうして医者になりたいのか?と質問すると「小さい頃、医師に窮地を救ってもらった経験があり、今度は自分がそのような人を救う立場になって、僕のような窮地に立っている人の力になりたいから」と回答する生徒が複数いる。

そのような生徒は、毎日13時間以上、浪人しても勉強を頑張れる。難しい問題にぶち当たって、嫌な感情、面倒くさい感情が沸き起こっても感情をコントロールしながら乗り越えていく。

ワンピースのルフィだって、小さい頃にシャンクスという海賊に助けられ、麦わら帽子を渡され「海賊になって返しに来い」と声をかけられている。

海賊王になって大金を得たいという欲を満たしたいからではないのだ。

さて、あなたはどうだろうか。現実が嫌だから、お金持ちになって好きなことばかりしたいから夢を叶えたいと思っていたとしたら、どれだけ浅はかなのかお気づきだろうか。

だからこそ、あなたの夢に公欲を加えていただきたいからこそ、秘訣を公開した。あなたは誰にどんな貢献をしたいのか。どんな幸せを届けたいのか。結果として、あなたの私欲も叶っちゃったというのが美しい流れとなる。

そして、私欲を満たすことよりも公欲を満たすことの方が、何十倍もエネルギーが満ち溢れる。

自分のためじゃなくて、パートナーのためだったら頑張れたり、子どものためなら頑張れたりするのは、私欲ではなく公欲だからなのだ。

与える意識より喜びの意識

自分が満たされていない状況で、他人の幸せを考えることはとっても難しいこと。頭では分かっていても、自分の心が納得しないから。例えば、こんな経験はあるだろうか?

僕の20代の頃の経験ですが、友人が結婚した際にとても喜ばしいことなのに「どうして、昔から順風満帆に行くんだろう…おまけに収入も自分の方がキツイのにご祝儀を多く包まなくては…」と何とも大変恥ずかしく、人として最低なことを思ったことがある。

収入が高く、プライベートも充実している友人に比べて、僕は収入も低く、転職を繰り返している状態で、仕事もブラックでプライベートをとる時間なんてなかった。

なのに、どうして神様は僕に嫉妬させるような出来事ばかり起こすのか。どうして、目標のためにコツコツお金を貯めてるのに、予想外な出費をしないとならない事を起こすのか。何か罰当たりなことをしたのか。本気で考えたことがあった。

「神様が目の前に現れたら、マジでぶっ◯してぇーー」

そういえば、一人泣き叫んでたっけ。

僕のような状態では、頭では「与える事が大切!」「与え上手になった方が人生が好転する!」と理解できても、無意識的に与えることが嫌だと反応してしまう。

だからこそ、“与える”ということは頭で分かっていても実践するのがとても難しいもの。

でもね、こんな心がヤミーな状態の僕でも、この状況から抜け出せたのよ。

どうやって抜け出したかって?

それは“与える意識”ではなくて“人を喜ばす意識”に書き換えたのよ。

僕の場合は“与える”と思うと、無意識的に“失う”という反応が同時に出てきて「うっ…」となってしまう。そうじゃなくて、「相手が喜んでくれるなら!」という視点で物事を捉えれば、自然と与える行為はしちゃうわけ。

どんなにお金と時間がなくても、好きな人が喜んでくれるなら、なけなしのお金と時間を割いてでも節約よりも喜ぶことを優先してプレゼントするでしょ?

物理的に払えないなら、手元のお金でどうやって喜ばすか?必死に頭を使って考えるでしょ?数学は難しいと思ったらすぐ諦めるのに笑

それを好きな人以外にも提供するのです。でも、またまた問題が生じる。

「ただあきさん!好きな人だったら、自然と与えたい気持ちになれますが、好きでも嫌いでもない人には、どうしても喜ばせたいという感情が出てきません…」

マイナスを自分から引き受ける

人はどうしても自分に利がないと、なかなか心から行動できないもの。

母親が自分を犠牲にしてまでも子を守る、つまり子に対して与えることができるのは、一番大切なものが子どもだからであって、そのような究極な状態になるためには、母親のように人類を子どもと同じように一番大切なものにならないといけない。

そこまでいかなくても、人の喜びが一番大切なものに価値観が変われば可能だが、実際問題、心のゆとりがない状態で、急に人の喜びを一番大切なものに変えていくのは難しい。

そこで、まずは自分の利を考えた上で人を喜ばすことが先決になるんだが、俗に言う“Give & Take”ではない。ちなみに僕はGive & Takeの考え方が大嫌いだ。

だって「あなたのためにやってあげるから、私にもちゃんと恩を返してね」という意味が含まれているから。心から与えたい、喜ばせたいという感情が一切ない。

僕はこのような利害関係を取る人とは縁を切るが、大体このような人は相手の権威性を図って対応を変える傾向がある。簡単に言えば、凄い人には下手に出て、凄くない人には上からというか冷めた感じでコミュニケーションを取りがちな感じが伝わる。

では、自分の利益を考えた上で人を喜ばすとはどういうことかというと、“常にマイナスを引き受ける姿勢で行動すること”ということだ。どんどん笑顔で自己犠牲していくイメージで行動していく。

なぜか?

それは世の中の法則、宇宙法則に答えが隠されている。この世界の法則の一つに“陰陽の法則”というものがある。男と女、上と下、昼と夜など、必ず対になって存在する。

さらにモノや僕ら人間を構成している目に見えないくらい小さい素粒子もプラスとマイナスの電荷を持つようにできていている。ということは、ネガティブもあればポジティブもあるということ。一生不幸ということは存在しないのだ。

さらに、互いに対になっていると安定している。例えば、この世界が男性だけ、あるいは女性だけの世界であれば、人類は滅びる。お互いバランス良く生存しているからこそ、人間だけではなく生物は繁栄し続ける。

つまり、この世はバランス良く保つことが人生を好転させる鍵であり、ポジティブだから良くてネガティブだから悪いというようなことは一切存在しないということ。つまり、気持ちもニュートラル(無)にすることが超重要ということ。

だから陰陽の法則を別名“バランスの法則”と言ったり、“プラスマイナス・ゼロの法則”とも呼ぶ。

ちなみに、この法則を量子力学的な観点からお伝えすると、何もない空間、つまり真空の中でもエネルギーはゼロにならなくて、目には見えない物質である粒子が生成と消滅を繰り返している。これを「量子揺らぎ」って言うんだけど。つまり、生まれたり、消えたりしているけど平均すればゼロということ。

量子力学からみてもこの世の中はゼロが一番安定している状態。

だから、プラスの出来事を引き寄せたかったら、マイナスの出来事をどんどん引き受ける。「人に与えれば、巡り巡って自分に返ってくる」というのは、決して道徳的な話ではなく、この世を攻略するための核心的な話であったわけだ。

だからこそ、あなたは自分の利を得るためにも人が喜びそうなことを、自らが犠牲となってマイナスを引き受けていく。それが人生をイージーモードにするための法方であり、自分のためにマイナスを引き受けて始めたことが、喜ばれる体験をすることで嬉しくなり、いつの間にか心から与えられる人へと変わることができるのだ。

さらに波動を高めて心から与えられる人になる秘訣を最後にお伝えして締めくくろうと思う。

パラレルワールドへ飛躍する自己フィードバック方法

あなたは日記をつけたことがあるだろうか。実は、日記には感情を浄化する作用があり、心理学ではカタルシスと呼ばれている。

思っている事を紙に書くと、何か気づきを得たり、あるいは少しメンタルが落ち着いたりする経験はないだろうか。それこそがカタルシスだ。

だからこそ、現状の心がネガティブで包まれているのなら、ぜひノートを手に取り、思っている事をたくさん書いてほしい。

そして、少しメンタルが落ち着いたら、嫌な出来事に感謝するワークをしていただきたい。嫌な出来事に感謝するとはどういうことかというと、その嫌なことはあなたの潜在意識を映し出している鏡だから。

「ただあきさん!まったく意味が分かりません!目の前に起きている嫌な出来事は、どうして自分の潜在意識が考えていることを映し出していることになるんですか!?」

例えば、会社に対して不平や不満を抱えている時間が長く、時に友人や同僚に愚痴をこぼしてしまう日々を過ごしている人がいたとする。

「こんなに長く働いているのに、給料が安すぎ…」「朝の満員電車嫌だな…」「上司は気遣いという言葉を知らないのか」など。このような人の目の前に繰り広げられている世界は以下の3つに分類できる。

①給料が安くて拘束時間が長い悪い会社

②理不尽な上司

③不快しかない電車内

“仕事は辛くて大変で嫌なこと”という信念が土台にある。

でも、側から見たらブラック企業認定のはずなのに充実して働いている人や上司の理不尽さや責任転嫁ぶりを割り切って「あの人、いつもあんな感じだから話聞いてるふりしているよ〜」と感情を無にできる人がいたり、通勤時間の電車内は満員だから仕方ないと思い、当たり前なこととして受け止め、ストレス無く感情を無にしている人もいたりする。

ブラック企業でも熱心に前向きに働いている人の潜在意識は“仕事は夢を叶える土台作り”という信念が土台にあるわけだ。

潜在意識による捉え方が違えば、状況は同じなのに解釈がまったく違うということ。目の前のことを無理にでも捉え方を変えようとする、いわゆるポジティブ思考の類をする人がいるが、無意味になってしまう理由は潜在意識の捉え方が変わっていないからだ。

だからこそ、潜在意識そのものを書き換えていく必要があるのだ。

だからこそ、目の前の出来事に感謝することが必要不可欠になるのだ。

潜在意識は自分自身では意識できないもの。でも、無意識に思考して判断し、そして行動に繋げていくので、その結果が現実世界に現れることになる。

ということは、今、あなたの現状のライフスタイルは潜在意識が望んでいるものを叶えている証拠。「年収1000万円ほしいはずなのに年収が500万円しかない現実…」としたら、頭では年収1000万円いきたいとは思うけど、潜在意識が年収1000万円を達成したくないというブレーキをかけている。

「あれ?ただあきさん!年収500万だったら年収1000万には誰だってなりたいじゃないですか!なのに、どうしてなりたくないブレーキがかかるんですか?訳わかめです」

潜在意識と思考を一致させる奥義

天気予報で晴れなのに、実際には雨が降るという何とも相反する状況に感情は雷の如く腹立たしくなるように、潜在意識と顕在意識にもジレンマが起こる。その理由は二つある。

一つは先ほど説明したように、年収1000万円の自己イメージよりも、年収500万円の自己イメージの方がリアリティが大きいからだ。

でも、それは当然。現実は年収500万円だからこそ、その年収をベースにしたライフスタイルが決まる。いや、ライフスタイルだけじゃない。思考や人間関係も決まるからこそ、五感のすべては年収500万円にフォーカスしているのだ。

つまり、年収1000万円にしたいのならリアリティを変えなくてはならない。

もう一つの理由は人間の構造上の問題だ。人は心臓の鼓動や体温を一定に保つ働きがある。熱が高くなれば汗を出して体温を戻そうとしたり、運動後の心拍数が休むことで普段通りに戻るのはすべて人間が生きていく上で必要だからこそ働いている。

この働きを恒常性維持機能(ホメオスタシス)という。驚くべきことが、この機能は精神作用にも働くということ。

脳は「感情脳」と「論理脳」の二つに分かれる。感情脳とは読んで字の如く、感情を司る脳のことで、論理脳は合理的かどうか論理的に判断する役目を果たす脳のことである。

この二つの脳の役割で重要なことは、論理脳よりも感情脳の方が強いということ。恋愛で言えば「あの人はヘボ男だって頭では分かっているけど、だからこそ私がいなきゃダメなの?」という状況は、完全に感情脳の勝利です。

結婚式のスピーチもどうして涙するのか。スピーチが上手だからではない。手紙に込められた想い、そして心こもった新婦の言霊に心動かされるからだ。

だから「感動」がするのだ。「論動」という言葉がないように、人は決して合理的、論理的なことでは心は動かない。

さらに感情脳は本能を司る部分であり、今の状況が良い悪い関係なく、生き延びられていれば、今の状況を採用するようにできている。

つまり「年収1000万円にしたい!」という論理脳の願望よりも、現状、年収500万円でちゃんと生き続けられているから、感情脳は今のライフスタイルを生涯選び続ける選択をするのだ。

だからこそ、夢や願望を現実化させるためには、脳を年収1000万円を得ている自分と同じ状態にすることでリアリティを感じさせ、現実化する前から年収1000万円の自分を無意識レベルで現状維持するようにしてく必要がある。

「ただあきさん!じゃぁ、潜在意識を変えていくためには、ライフスタイルも変えなくてはならないということですよね…年収1000万円の生活なんて、到底無理です(涙)」

年収1000万円の潜在意識に変えていくことを例にするのであれば、実際にお金を使ってはいけない。大事なことは「感情や思考」を年収1000万円と同じ状態に持っていくということ。

仮に高い出費をして「やばい。お金がない…」という焦りや不安、後悔する自分になったら意味がないのです。ただの無駄遣い。

なぜなら、高い出費をしてネガティブな感情には、年収1000万円の自分だったらならないですよね?むしろ喜びに満ち溢れていると思います。

無理のない範囲で「富裕層の人たちはどんな空間で、どんな服装や雰囲気で過ごしているんだろう」を体験するために、お金を払って自分のイメージに取り込むことは大切ですが、お金を遣わずとも「もし、年収1000万円の私だったら、今の状況ではこんなことを考えて行動するな」ということをイメージして行動してみるのです。

僕だったら、自然の中で散歩するとか、人に「ありがとう」を心を込めて接することを意識しているとか。やっぱり相手に喜びを与え、自分を通して幸せを提供する“公欲”を心がけた行動が大事ということ。

・自分にご褒美ではなく、人に喜びを与えることが自分を満たすことである

・潜在意識を変えるためには、お金を遣わなくても、理想の自分が人に喜びを与える言葉がけや行動をしていく

この二つが今回、僕があなたにどうしてもお伝えしたかったこと。

「稼ぎたい」とか「パートナーがほしい」なんてのは結果論。その結果を得たいのなら、どんどん周りの人たちを幸せにしていきましょう。結果として、あなたの願望が実現していきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

量子力学実践家
数学講師
エグゼクティブコーチ

1988年生まれ。東京理科大学卒業。
教育をきっかけに、心理学や脳科学、マーケティング、コピーライティングなどを学び実践。人を引き付ける方法や強みを引き出して差別化を図って魅力を出す方法を追求。さらに量子論の考え方を応用してマインド面から引き寄せの法則を加速させて思い通りの現実世界を創造するコーチングも提供している。

詳細プロフィールはこちら →

コメント

コメントする

目次