親子のゴール設定はどう始める?ママの望む毎日を行動につなぐ10の質問

緑の背景に「ゴール設定」と書かれた記事の表紙

子どもの勉強を支えようとするほど、点数や宿題のことが頭から離れない。自分のことは後回し。そんなママへ、今日はゴール設定の話をします。

僕のいうゴールは、「何点取るか」だけではなく、親子それぞれがどんな状態で過ごしたいか、という方向です。その方向を言葉にし、今日の関わりや学び方へつなげます。ゴールを設定するだけで成績が上がる、という保証ではありません。

目次

ゴールと目標を、この記事ではどう分ける?

ここでは、ゴールを「実現したい理想の状態」、目標を「そこへ近づくための具体的な到達点」として使います。すべての分野で共通する定義ではなく、僕が対話で使っている整理です。

僕自身のゴールは、努力しても報われないと感じる人が、努力を成果につなげられるよう支えることです。教わるだけでなく、自分で学び直せる力を育てたい。数学の指導や、親子への関わりは、そのための仕事です。

区別家庭で考える例
ゴール子どもが困ったときに相談でき、自分で学び始められる家庭
目標今の単元で理解が止まった場所を、自分の言葉で説明できる
今日の行動解説の一行を読み、何を表す式かを確認する

表は説明用の例です。ご家庭のゴールを、この言葉と同じにする必要はありません。ママの希望と本人の希望が違うときは、本人の話も聞いて考えます。

「今はできない」から、望む状態を考える

僕は、現状の延長だけでゴールを決めないことも大切にしています。達成の仕方がまだ分からなくても、「こんな自分になりたい」と考えてよいのです。

例えば、数学の点数だけを見て「自分には無理」と決めつけるのではなく、「問題文の意味を整理して、自分から質問できるようになりたい」と考える。そこから、今の一問をどう学ぶかへ戻ります。

望む状態から今日の行動を考えることを、僕は対話で勧めています。未来が物理的に現在の結果を引き起こすという意味ではありません。何に注目し、どんな行動を選ぶかを考えるための視点です。学習内容の理解や練習を省く方法でもありません。

ママ自身のゴールも、子どもと分けて持つ

家族としての願いだけでなく、仕事、学び、趣味、休息について、自分が望む状態を考えてください。「子どもが合格したら私は幸せ」だけにせず、ママ自身の生活も大切にしてほしいのです。

子どものゴールを親が全部決める必要はありません。「あなたはどんなことができるようになりたい?」と聞いて、今は答えがなくても、話せる状態を残します。親の願いを伝えることと、本人の答えを指定することは別です。

ゴールを見つける10の質問

僕も、自分が何をしたいかを考えて10年以上迷った時期がありました。後から振り返ると、現在の仕事につながる思いは20歳の頃にも持っていました。すぐに答えがまとまらなくても大丈夫です。

以下は、僕がゴールを考えるために提示している質問です。一度で全部埋めず、気になる一問から書いてみてください。理想のママ像を自分への採点に使わず、「どんな関わりを選びたいか」を考えます。

  1. 今、一番変えたい状況は何ですか?
  2. どうして、その状況を変えたいのですか?
  3. 変わったら、親子の毎日はどうなりますか?
  4. その状況を変えられそうな人は、どんな関わりをしていると思いますか?
  5. あなた自身は、どんなママでありたいですか?
  6. そのように関われたら、家庭はどんな状態になりそうですか?
  7. 子どもに、どんな応援や支え方をしたいですか?
  8. ここまで考えて、どんな気持ちになりましたか?
  9. 今、大切にしたい方向を一言で表すと何ですか?
  10. その方向に近づくため、今日どんな言葉や行動を選びますか?

答えを、今日の小さな行動へつなぐ

「応援できる親でありたい」と書いたなら、今日の行動を一つ決めます。例えば、「点数を聞く前に、何が分からなかったかを聞く」「困ったときは一緒に相談先を考える」。これは実践例で、全家庭の正解ではありません。

子どもの学習なら、「解説を徹底理解する」だけで終わらず、どの一行を説明できるようにするかを決める。学んだポイントを、次の問題のどの条件で使えるかも確かめます。具体的な手順は算数・数学を深く学ぶ5STEPをご覧ください。

実践した後は、思ったとおりにできたか、できなかった条件は何かを振り返ります。ゴールを守るために無理を重ねるのではなく、行動や支援の仕方を調整してください。

ゴールが思いつかないときは?

大きな人生の答えから始める必要はありません。「勉強の話で毎晩言い合いになる状態を変えたい」という具体的な悩みからでも構いません。つらさが強い日は、ゴール探しより休息や相談を優先することも大切です。

僕が伝えたいのは、子どもの成績だけで親子の未来を決めつけないこと。望む状態を一つ言葉にし、今日できる行動を一つ選ぶ。そこから始めてみてください。

方法を試しても変化が見えないときは、実践を家庭に合わせて振り返る方法も参考にしてください。


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この記事を書いた人

算数・数学コーチ ただあき(佐藤匡昭)

数学指導歴19年、元高校教師。東京理科大学卒業。現在はオンラインで、中学受験から大学・医学部受験まで指導しています。解説の徹底理解、考え方の抽出、理由と使用条件の確認、復習という5STEPを大切にし、自分で学び直せる独習力を育てます。親子の関わりを含め、ママが一人で抱え込まない学びを支えます。

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