勉強しない子どもとどう話す?スマホのルールと親の関わり方

緑の背景に「勉強させる話し合い」と書かれた記事の表紙

「勉強の話をすると、子どもが部屋へ行ってしまう」「スマホやゲームをやめてほしいけれど、言い合いになる」。そんな毎日に、ママも疲れていませんか。

僕がまず提案したいのは、勉強を命令する回数を増やすことではなく、落ち着いて話せる場をつくり、本人も納得できる生活のルールを決めることです。これは勉強を始めるきっかけの一つで、成績や意欲の改善を保証する方法ではありません。取り組めない理由を確かめながら進めます。

目次

勉強しない子どもに、まず何を確かめる?

僕はゴールを持つことを大切にしています。ただ、「将来どうしたい?」と聞けば、すぐ答えが出るわけではありません。対話を重ねても簡単には見つからず、僕自身、限られた指導時間では十分に話せず、もどかしく感じることもあります。

だから今日は、大きなゴールを決める前にできる、家庭の環境づくりを扱います。「やりたくない」の中には、始め方が分からない、問題が難しい、疲れているなど、違う理由が含まれます。以下は確認のための質問例です。

  • 今日の宿題で、最初に何をするか分かっている?
  • 一人では分からない問題がある?
  • 始めようとしたとき、何が気になる?
  • 今は休みたい?それとも始め方を一緒に考えたい?

全部を一度に聞く必要はありません。本人が話せそうな一問からで十分です。困りごとを言えたら、すぐ叱るのではなく、まず受け止めます。

脅す言葉ではなく、話し合いの場をつくる

「このままだと将来困るよ」と迫っても、目の前の遊びをやめる理由には結びつかないことがあります。僕が大切にしたいのは、強い言葉で勝つことではなく、家庭の時間やスマホの扱いを、一緒に決められる状態です。

例えば、こんな入り方はどうでしょう。これは実際の生徒の発言ではなく、家庭で調整して使う会話例です。

「最近、スマホや勉強の話で言い合いになることが増えたね。お互いに落ち着いて過ごせるように、使う時間と宿題を始める時間を一緒に決めたい。今夜と明日なら、いつ話せそう?」

すぐに話せなければ、短い時間を決め直します。親も声を荒げず、本人の言い分を聞きます。子どもを追い詰めたり、食事や安心できる生活を交換条件にしたりする必要はありません。

スマホ・ゲームのルールは、4つを具体的にする

「ほどほどに」「ちゃんと勉強してから」では、人によって意味が変わります。僕は、本人が一日の予定を考え、その予定を親が確認する形を大切にしています。

決める項目話し合う内容の例
時間何時から何時まで使うか。宿題を始める時間はいつか
場所勉強中の端末をどこに置くか。夜はどこで保管するか
例外学校の連絡や調べ物が必要な場合、どう確認するか
守れない場合事前に合意した一時的な利用制限と、再開・見直しの条件

この表はルールを考える例で、すべての家庭に同じ時間制限を勧めるものではありません。年齢、学校の連絡、本人の困りごとに合わせてください。こども家庭庁の保護者向け資料も、親子で話し合うための参考になります。

決めたルールを、その日の怒りで変えないことも大切です。守れなかったら、いきなり契約を解約するのではなく、事前に決めた対応をし、何が難しかったかを確かめます。連絡や安全のための手段も確保します。

親が見守ることと、放っておくことは違う

予定を決めた後、親が毎分監視する必要はありません。「困ったことがあったら言ってね」と伝え、必要なときに助けられる状態を残します。僕のいう「任せ上手」は、困っていても放置することではありません。

勉強を始められても、解説が理解できないなら、学習方法の支援が必要です。数学なら、苦手になる原因と5STEP、必要な単元へ戻る診断方法を参考にしてください。

生活のルールだけで解決しないこともあります。睡眠、体調、登校、人間関係などの困りごとが続く場合は、「怠けている」と決めつけず、学校の先生やスクールカウンセラーなどへ状況を共有してください。

今日の一歩:ルールより先に、一つだけ聞く

今日すべてを変えようとしなくて大丈夫です。まず「勉強を始めるとき、何が一番困る?」と聞き、本人の言葉を一つ受け取ってみてください。その答えをもとに、学習の支援が必要なのか、端末や時間の環境を整えるのかを考えます。

僕が目指すのは、親がずっと勉強させ続けることではなく、本人が学ぶ必要性を見つけ、自分で学び始められる状態です。最初のルールは、そのための入口として使ってください。


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この記事を書いた人

算数・数学コーチ ただあき(佐藤匡昭)

数学指導歴19年、元高校教師。東京理科大学卒業。現在はオンラインで、中学受験から大学・医学部受験まで指導しています。解説の徹底理解、考え方の抽出、理由と使用条件の確認、復習という5STEPを大切にし、自分で学び直せる独習力を育てます。親子の関わりを含め、ママが一人で抱え込まない学びを支えます。

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